アルツハイマー病が遺伝子組み換えコメで減少 [認知症]

アルツハイマー病 蓄積たんぱく質、遺伝子組み換えコメで減少 東大チーム
◇マウス実験成功
遺伝子組み換えのコメを使いアルツハイマー病の脳に蓄積するたんぱく質を減らすことに、東京大の石浦章一教授らのチームがマウスの実験で成功した。
アルツハイマー病予防の「食べるワクチン」をめざした研究で、科学論文誌「ワクチン」に掲載された。【青野由利】

アルツハイマー病患者の脳にはベータアミロイド(Aβ)と呼ばれるたんぱく質でできた老人斑がみられる。
Aβが脳に蓄積し、複数の過程を経てアルツハイマー病につながると考えられている。

石浦さんらは、Aβを攻撃する抗体を体内に作らせて蓄積を防ごうと、食べるワクチン作りに取り組んできた。
これまでにAβの遺伝子を組み込んで育てたピーマンの葉をすりつぶし、アルツハイマー病のモデルマウスに食べさせたところ、脳内のAβが減少した。

今回は、Aβ遺伝子を組み込んだコメを6匹のモデルマウスに10日に1回、16カ月食べさせた。
さらに免疫増強をねらってAβを1回注射した。その結果、Aβに対する抗体価の上昇にあわせ、脳内のAβが減少した。
さらに、迷路を使った実験では記憶力の改善傾向が見られた。

米国ではAβを注射するワクチンの治験が髄膜炎の副作用で中止されている。
石浦さんは「経口投与なら防げるはず」と話している。

出典 毎日新聞 2011.8.29
版権 毎日新聞社

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